手つかずの自然が残されている西表島
高い山がそびえたち、手つかずの自然が多く残されている西表島には、数多くの動物たちが生息していますが、その豊かな自然の中においては、希少な動物たちも生息しています。
西表島の希少動物としては「イリオモテヤマネコ」が有名ですが、そのほかにも、西表島を含む八重山諸島ならではの動物たちも生息しています。西表島に生息している希少動物について調べていきましょう。
イリオモテヤマネコ
イリオモテヤマネコは、西表島だけに生息している野生のネコで、特別天然記念物に指定されています。
イリオモテヤマネコは哺乳類や鳥類、魚をはじめとしてさまざまな動物を食することもあり、主な生息地は、山のふもとや海岸近くとなっています。
なお、イリオモテヤマネコの生息数は100匹前後と少ないこと、また、基本的に夜行性であることから、イリオモテヤマネコと会えることはごくまれです。
しかしながら、海岸沿いを通っている道路でイリオモテヤマネコを目撃する例もあります。希少動物であるイリオモテヤマネコが交通事故に遭ってしまう場合もあるので、西表島で車を利用する場合、特に夜間は安全運転を心がけましょう。
カンムリワシ
カンムリワシは、東南アジアをはじめとした熱帯地域に生息していますが、日本では西表島や石垣島、与那国島に生息しています。カンムリワシの生息数は、八重山諸島全体で200羽前後、西表島では80羽前後とみられています。
カンムリワシは、ヘビなどの爬虫類をはじめとして、さまざまな小動物を食することから、森の中だけではなく、森の外の平地でも見かける場合があります。カンムリワシは、木の上から獲物を狙うだけでなく、電柱の上から獲物を狙っている場合もあります。
カンムリワシも、イリオモテヤマネコと同様に交通事故に遭ってしまうケースがあることから、島内での車の運転は気をつけたいところです。
ヤエヤマセマルハコガメ
セマルハコガメは、中国の広い地域や台湾に生息していますが、日本では西表島と石垣島に生息しています。八重山諸島に生息していることから「ヤエヤマセマルハコガメ」と呼ばれています。
黄色っぽい頭が特徴のヤエヤマセマルハコガメは、川の近くなど、水辺で見かけることが多いですが、雨が降った後には、木々の近くなど、比較的湿った場所で見かけることもあります。ヤエヤマセマルハコガメは雑食性で、昆虫類などを食べています。
カメは警戒心が強い生き物ですが、それは、ヤエヤマセマルハコガメも同様です。人間の存在に気がつくと、甲羅の中に身を潜めてしまうことが多いです。
キシノウエトカゲ
キシノウエトカゲは、八重山諸島や宮古列島に生息するトカゲで、日本のトカゲの中では最も大きいことが特徴です。体長は30cmを超え、大きなものでは40cmに達するものもいます。
キシノウエトカゲは草むらなどで見かけることが多く、昆虫やカエルなどの小動物を食しています。警戒心が強い性質であることから、人間の動きを察知すると逃げていきます。
キシノウエトカゲは、繁殖期になるとオス同士がケンカを始めますが、お互いの強さを示すために、相手の頭を食いちぎろうとします。キシノウエトカゲの繁殖期は3月頃で、ケンカの様子は、貴重なシーンと言えます。
西表島には、さまざまな希少動物が生息していることが分かります。動物たちを実際に目撃することは難しいかもしれませんが、もし、運良くこれらの動物たちを見かけることができたら、喜びもひとしおなのではないでしょうか。
(画像は写真ACより)