石垣島に、美しい南国の海が目的で訪れる方が多いと思いますが、実は登りたくなるような素敵な山もあります。
沖縄一高い山「於茂登岳」とパノラマが絶景な「野底岳」です。これらの山々は変化に富んだ登山道や頂上からの眺望が魅力となっています。
登山の注意事項
山を覆う亜熱帯のジャングルには、サキシマハブ、アシナガバチ、スズメバチなどの危険生物がいます。長袖、長ズボン軍手を着用してください。蚊予防に虫よけスプレーもお忘れなく。
石垣島の山はたいへん熱く、湿度も高いため熱中症になり易いので、水分補給や塩のタブレットなども必要になります。
注意の看板もありますが、希少植物や昆虫などを採取してはいけません。ゴミは必ず持ち帰りましょう。コースから外れないようにして自然保護に努めてください。
於茂登岳(おもとだけ)
標高は525.5mあり沖縄で一番高い山です。地元では、「ウムトゥダギ」と呼ばれています。意味は「島の偉大な本山」で、八重山地方の信仰の大切な場所になっています。
山腹は、シダ類やイタジイなどのつやのある常緑広葉樹林に覆われうっそうとしています。山頂はリュウキュウチクが自生していて、展望が開けています。
北山麓には「荒川のカンヒザクラ自生地」があり、国の天然記念物に指定されています。花の時期は、2月です。
天然記念物のカンムリワシやリュウキュウバト、アサヒナキマダラセセリなどが、生息しています。
於茂登岳の北東側から宮良川、南側から名蔵川が流れ出していて、石垣島の水源となっています。石垣島の水が美味しいのは、於茂登岳のおかげです。
登山口までのアクセス空港から車で30分、87号線沿いにある「於茂登岳まで1.7㎞」の看板に導かれて脇道に入ると登山口の看板があります。
石垣バスターミナルから系統11米原キャンプ場線のバス(1日2本)に44分間乗り、「おもと停留所」で下車してから徒歩30分です。
山の南側から登山道が始まります。登山口には、木の杖が立てかけてあります。雨上がりで足元が悪い時や脚力に自信がない方は、借りて行くと助かります。
登山道は、山頂まで石やコンクリートで整備され、道しるべがポイントに立ててあるので、道に迷うことはありません。
登山口からずっと急勾配の道が続き、山頂まで1時間程かかります。「大御岳ぬ清水碑」(祠)を過ぎ、700mほど行くと「滝 山水会」と書かれた看板があります。小道を入ると迫力のある滝が流れているので、滝のイオンに癒やされながら、小休止をしましょう。
途中には、湧き水、巨大なイタジイ(ブナ科)ヘゴの大木、珍しい蝶、セマルハコガメなどを目にすることができます
標高345m地点に看板があり、坂が更に急になってきます。最後の湧き水の給水ポイントで水を飲み、標高500mの看板に励まされて山頂へ、途中、底原ダムを展望できる所があり、そこからの景色も綺麗です。
山頂には、気象台、漁業通信、NHK無線中継施設があります。アンテナ塔の右側を通って奥に行くと眺めの良い場所があります。
頂上からは米原方面のコバルトブルーの海や観光地人気ナンバーワンの川平湾、遠くに八重山諸島の島々が浮かぶ東シナ海が見渡せます。
野底岳
地元ではマーペー伝説にちなんで「野底マーペー」と呼んでいます。標高は低いですが、山頂からの眺めは於茂登岳より綺麗です。槍ヶ岳の様な独特な山容は遠くからでもすぐ分かります。
わずか15分で山頂に建てるという手軽さと、山頂から360度見渡すことのできる眺めの良さで人気があります。
東側登山道は、15分のショートカット道、西側登山道は45分の行程です。どちらも途中で合流します。最後は急な登りできつくなります。
登山道と言ってもまるで獣道のような細い道。南国の植物が生い茂りまるでジャングル探検のようです。
途中良く見ないと間違えてしまうので、立て札やロープを確認しながら登りましょう。ぬかるんでいると滑り易く、足元は万全に装備して行くのがおすすめです。
頂上からは、石垣島の北側に細く伸びる平久保半島や多良間島、眼下には、美しく整えられた野底と伊原間の街並みや農地が望めます。
西側に見える真っ青な東シナ海に浮かぶ八重山諸島の島影は、息を飲むような美しさです。
マーペー伝説マーペーは娘の名前です。黒島より強制移住させられたマーペーは、別れた恋人を思って野底岳の上から黒島の方を毎日眺めていましたが、於茂登岳の陰になり、黒島は見えませんでした。マーペーは、嘆きすぎてとうとう岩になってしまいました。それが頂上の岩です。
そんな伝説のある野底岳に恋人と登るとその恋は成就すると言われ、今では恋のパワースポットになっています。
豊かな自然を満喫することができる於茂登岳と野底岳の登山。ぜひ石垣島旅行の予定に入れてください。
(画像は写真ACより)